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■No.1025 小桜黄返星兜 こざくらきがえしほしかぶと

所有 菅田天神神社 指定 国宝
形式 鎌倉時代 伝承 新羅(武田)三郎義光所用
甲冑師 加藤鞆美 監修 三浦一郎
種別 模写(一部創作) サイズ 1/3
兜鉢 十枚張星兜 兜鉢の鍍金 純金鍍金
小札 下緘付上質和紙小札 シコロ 五段下がり杉型ジコロ
威毛 鹿なめし小桜黄返韋威 絵韋 鹿なめし藻獅子文韋
鍬形・立物 鍬形創作(現状鍬形台のみ) 鍬形・立物の鍍金 純金鍍金
付属品 「甲冑」監修作品について
監修者・作者銘印入鑑定書
黒塗唐櫃
木製兜立
紫染正絹服紗
手袋
オプション  
販売価格 346,500円
着手金 120,750円
備考  
 

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No.1025 小桜黄返星兜 こざくらきがえしほしかぶと
小桜黄返星兜 前面小桜黄返星兜 吹返
小桜黄返星兜 背面

■作品の解説

この兜は山梨県塩山市の菅田天神社に所蔵される大鎧の兜です。甲斐源氏の祖である新羅三郎義光の所用との社伝を持ち、武田家の重宝「楯無」として『集古十種』や『甲斐国志』に掲載される名高き兜ですが、江戸後期に大きく改造を受けています。明治三十八年に国宝に指定。さらに昭和二十七年には新国宝に指定されました。

本品は、これを元来の姿に戻し、三分の一の縮尺で作られた模写です。威毛の「小桜黄返」とは、無数の小さな桜の模様を染めた鹿のなめし革に顔料の黄を重ねたもので、『源平盛衰記』や『平家物語』等の文献に散見されます。

■監修のポイント

兜鉢は黒塗りの十枚張りで、一条に腰巻の一点を加えて計七点の星を打つ。篠垂状に正面の一行の星を深く打ち、左右の星を浅く打つ。

八幡座は現状どおり星を打たない葵座を用い、鍬形は鍬形台から創作復元した大鍬形を用いた。吹返にみられる花菱の据文は規定どおり上端に打ち替え、シコロ付鋲にも花菱の紋鋲を用いた。

忍の緒には正絹の角八打の緒を用い、先端に切房を施し、左右後の三ヶ所の根緒からとる三所付の形式にした。

シコロは五段下がりの杉形ジコロで、すべての小札板に下緘(したがらみ)が行なわれている。下緘とは小札を重ね合わせ、革で綴じ付けて小札板にする作業のことである。下緘を行なうことで小札板の質感が一層リアルなものになる。吹返や眉庇を包む絵韋には現状どおりの藻獅子文韋を用いた。

小桜黄返の威毛も気品高く優美である。豪壮な作柄の中にも威風堂々たる風格を醸し出し、甲斐源氏の誇りと威勢を示す逸品である。


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