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■No.1018 萌黄匂星兜 もえぎにおいほしかぶと

所有   指定  
形式 平安時代 伝承  
甲冑師 加藤鞆美 監修 三浦一郎
種別 復元模写(創作) サイズ 1/3
兜鉢 一枚張筋伏二方白星兜鉢
金銀指分金物
兜鉢の鍍金 純金・純銀鍍金
小札 上質和紙小札 シコロ 五段下がり杉形ジコロ
菊丸据金物付
威毛 正絹萌黄匂 絵韋 鹿なめし襷文韋
鍬形・立物 八代神社蔵  獅噛文象嵌鉄鍬形 鍬形・立物の鍍金 純金・純銀鍍金
付属品 「甲冑」監修作品について
監修者・作者銘印入鑑定書
黒塗唐櫃
木製兜立
紫染正絹服紗
手袋
オプション  
販売価格 223,650円
着手金 89,250円
備考  
 

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No.1018 萌黄匂星兜 もえぎにおいほしかぶと
萌黄匂星兜 前面萌黄匂星兜 吹返
萌黄匂星兜 背面

■作品の解説

 萌黄匂は『平治物語』、『平家物語』、『源平盛衰記』等にみられるように比較的多くの文献に散見されます。またその裏付けとして『平治物語絵詞』、『蒙古襲来絵詞』等の古画にも萌黄系の繧繝を表す威毛が描かれています。中世の遺物としての残存が一例も認められないため、これらの文献、古画を参考にして平安時代のものを復元製作(創作)いたしました。

■監修のポイント

 兜鉢は広島県厳島神社蔵(国宝)「小桜威大鎧」、京都府高津古文化会館蔵(重文)「甲冑金具」にみられる一枚張筋伏の兜鉢を採用した。これに十条の伏板を配し、一条に腰巻の一点を加えて計六点の星を打つ。

 前三条の篠垂を構え、後二条の伏板と共に鍍金を施し、星には鍍銀を施す。八幡座は鍍金の葵座に鍍銀の星を打ち、鍍金の裏菊座、小刻座を重ね玉縁で押さえ留めている。このように金銀に指し分けられた金物は平安時代に流行が認められ、遺物としては東京都御岳神社蔵(国宝)「赤糸威大鎧」、栃木県唐沢山神社蔵(重文)「大鎧残欠」等にその痕跡が認められる。また後勝鐶には総角を下げる。

 忍の緒には角八打の緒を用い、先端には切房を施した。その取り方も古式に習い、二孔の響穴から取るものである。

 シコロは五段下がりの杉形ジコロを採用し、その形状は東京都御岳神社蔵(国宝)「赤糸大鎧」の兜を参考に復元を試みた。裾板の菱縫には平安時代に流行した糸菱を用い、(御物)「逆澤潟威大鎧雛形」に習い左右後の三ヶ所に菊丸の裾金物を配した。吹返と眉庇を包む絵韋には古式の襷文韋を採用した。

 鍬形は三重県八坂神社蔵(重文)「獅噛文象嵌鉄鍬形」を採用し、欠損した先端部には長野県清水寺蔵(重文)「雲龍文象嵌鉄鍬形」を採用した。その取り付け方は(国宝)『伴大納言絵詞』にみられるように三ヶ所で赤韋を用いて綴じ付けた。


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